金属アレルギー(ニッケルアレルギー)のwiki的解説

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金属アレルギー(ニッケルアレルギー)とは

金属アレルギーの多くはニッケル、コバルト、クロムが原因物質。そして、ニッケルが特に多いと知られています。

多くのニッケルを放出するモノなどと肌が接触すると肌が荒れてしまうのです。例えばベルトのバックルが当たる下腹部に起きる湿疹などがあります。

稀に接触部分の肌だけではなく、他の部位まで影響が広がることもあります。

金属アレルギーの歴史

これは単なる豆知識ですが…

17世紀ごろ、ドイツの鉱山で働いていた人々が赤黒い湿疹に悩まされることあったそう。彼らはこの鉱山と資源がゴブリンにより守られていると考え、その資源のことを”Goblin’s Copper”と呼んだとのこと。

後にこれはニッケルとして知られるようになります。

その後ニッケルはその価格と腐食への耐性、安定した供給により世界中で宝飾品の製造に用いられるようになります。

ニッケルアレルギーの原因

・アクセサリー や歯の詰めもの

ニッケルは一般的に用いられる金属の中でも価格などの点で優れているため、様々な用途があります。

ピアス、ベルトのバックル、指輪、ネックレスなど金属を用いるアクセサリーの多くにニッケルが使われています。

歯の治療のための詰めものにも、ニッケルが用いられていることがあります。

これらへの接触が原因となることがあります。

・食べもの

ニッケルは食品中にも存在します。ただし、食品によって含まれるニッケル濃度は異なります。

ニッケルを含むアクセサリーへの接触により発生したアレルギーが、医師の診察・治療を受けても良くならない場合は、次にニッケルを多く含むとされる一部の食べものを可能な範囲で避けるよう指示されることもあります。

例えばチョコレートや穀類、ナッツ類、豆類には多くのニッケルが含まれています。

・仕事場

仕事でニッケルメッキが施された道具や機材を頻繁に用いる場合、それらが原因となっている可能性もあります。

防止策

一番はニッケルを含むアクセサリーなどへの接触を避ける事。ですが、ニッケルは様々なモノに存在しているため完全に避けることはほぼ不可能。

また意識しすぎて生活に不都合が生じてしまうと本末転倒です。無理しないようにしましょう。

診断について

金属(ニッケル)アレルギーは医師の診察や専用のパッチテストでその有無を判断できます。

しかし、多くの人が医療にたよらず自分自身で判断してしまっているのが現状です。

診察では肌に出ている症状をチェックして、原因である可能性の高いモノとの接触について尋ねます。

パッチテストは特に重要です。

解決するには

いちど金属アレルギーになると、基本的にはずっとそのままであると言われています。繰り返し述べてきたとおり、対策はニッケルを含む製品へ長時間触れることを避ける程度です。

ニッケルの規制

ニッケルは金属アレルギーの主な原因であるため、いくつかの国では日用品に用いることを制限しています。

EUでは、肌に触れる日用品について、その製品が放出するニッケル量を規制しています。

アメリカでは規制は存在していませんが、推進する動きはあるようです。アメリカではおおよそ大人250万人、こども25万人が金属アレルギーを被っていると見られているそう。