はじめに
腕時計による金属アレルギーに困っている方はけっこう多いようです。Twitterでも多くの体験談を見ることが出来ます。
政治家の河野さんがアトピー悪化を防ぐために着用していた木製の腕時計も、以前Twitterで話題となっていました。
本記事は「腕時計を着用すると、手首がかぶれてしまう」、「金属アレルギー持ちだけど、腕時計を着用したい」という方向けに執筆されました。
腕時計と金属アレルギーの関係、どうしても腕時計を着用したい場合の解決策を紹介します。
ぜひ最後までお読みください。
腕時計が金属アレルギーを引き起こす理由
腕時計が金属アレルギーを引き起こす理由は、含まれる物質に関係します。
考えられる原因物質のひとつはニッケルです。金属アレルギーが疑われる方にパッチテストを行うと、ニッケルに反応が出る方がとても多く、メジャーな原因物質とされています。
ニッケルは金属メッキなどに含まれることが多く、金属製の腕時計であればニッケルを含有している可能性が考えられます。
もうひとつの原因物質はクロムです。クロムもニッケルと並び金属アレルギーを引き起こす主流な原因物質で、革製品などに含まれています。
腕時計であれば、腕に巻くバンド部分が革製品で、それにより手首の皮膚が荒れてしまうのならば、クロムを含んでいる可能性があるかもしれません。
腕時計による金属アレルギーへの対策
1.病院で診断してもらう
ひとまず病院で診てもらいましょう。
手首がかぶれる原因が腕時計と金属アレルギーによるものなのか、皮膚科医に確認してもらうことが大切です。
2.腕時計の着用を止める
金属アレルギーは一度引き起こされると、もう治らないとされています(参考資料: 接触皮膚炎診療ガイドラインは資料一覧ページで確認できます)。
そのため、皮膚のかぶれを抑えるためには原因物質に触れないことが最も大切です。
2.腕時計の素材を選ぶ
上述の河野大臣が着用していた木製の腕時計だったり、シリコン製の腕時計など、金属や革とは異なる素材で作られた腕時計を試してみてもいいでしょう。
お肌に触れる金属や革部分を大幅に減らすことが出来れば、金属アレルギーでお肌が影響を受ける可能性も減ります。
3.ニッケルフリーの腕時計を使用する
EUでは身に着ける品へのニッケル利用に規制があり、ニッケル溶出量を測る試験をパスしなければ販売できません。
このように、お肌へ悪影響を及ぼすほどのニッケルを含まない製品をニッケルフリー製品と呼びます。
腕時計のニッケルフリー製品も多く販売されています。
4.コーティング剤を使用する
金属アレルギー対策のコーティング剤が販売されています。これを塗布することで、アイテムの表面を樹脂などの膜が覆い、皮膚に直接触れることを防ぎます。
が、腕時計はコーティング剤を塗布する面積が大きいため、あまり現実的ではないもしれません。
本記事の総括
以上、本記事では腕時計が金属アレルギーを引き起こす原因と、その対策をまとめて紹介しました。
ちなみに私個人は、金属アレルギー持ちであり、もともと腕時計を着用する習慣がないため、腕時計による金属アレルギーに困らされたことはありません。
が、上述の通りTwitterでは多くのつぶやきを見かけました。
解決することを心より願っております。