2019年の11月に、通っている皮膚科で接触性皮膚炎(アレルギー)のパッチテストを行いました。
パッチテストに至る経緯
始めは薬の処方だけだった
2019年中、手のひらや背中、お腹、肩がとても痒く皮膚科に通院していました。
具体的には飲み薬、塗り薬、保湿剤が処方。毎日飲み薬を服用し、痒い場所や傷になっている場所に塗り薬を、保湿剤はこまめに塗るという感じの生活を続けていました。
なかなか治らないかゆみ
すぐに良くなるものではなく、継続して通院が必要です。 薬が切れるとすぐに、もしくは切れそうになったら再度病院で先生の状況を診てもらい、薬を追加またはこれでOKという判断をもらうべきなのですが、、、。
私の本気で治すという意思が弱かったためか、薬を塗るとその間は良くなるためか、、、。薬が切れてからもしばらくは病院にいかず、また気になってきたら病院へ、という怠けた行動を続け、なかなか完治とはいきませんでした。
パッチテストを試すことに
半年ほどしてから「これはいつまで経っても治らない!」と思いたち、ほぼ2週間おきに通うようにしました。それでも完治とはならず、何か原因があるとすればそれを断つべきだ、という医師の判断でパッチテストを実施することに。
本当に金属アレルギーなのか、パッチテストをしてみたい。そして、もし金属(特にニッケル)が原因で、普段特にニッケル製品に触れていないのであれば、ニッケルを含む歯科金属を装着しているわけでもないとすれば、食品を制限してみて痒みが収まるか試してみてもいいかもしれない。
そんなわけでパッチテストを行うことになったのです。
医師に事前に伝えていた金属アレルギーが疑われるエピソード
もともと、痒みの原因として金属アレルギーを疑っている、ということは医師に伝えていました。2012年頃に、突然腹部が痒くなるという出来事があったのです。
ベルトのバックルが原因では?と推測し、自分で調査したうえで海外からニッケルフリーのバックルを購入。取り換えると痒みが収まった、とそのことを伝えると、「バックルで金属アレルギーになる人は多いから、その通りかもしれない」と医師は言いました。
私自身の金属アレルギー体験談は他の記事でも詳しくまとめています。
パッチテスト実施の流れ
パッチテストの医療方面での解説は医師から行われるべきだと思うので、私個人が体験したことに焦点を当てて解説します。
パッチテストの大まかな流れ
私が行ったパッチテストの流れは以下の通りです。
- テスト用のシート(縦長のスマホ程のサイズ)を2枚、左右対称に身体に貼り付け2日後に病院で剥がす
- 各シートそれぞれ12エリア程に区切られていて、それぞれのエリアに異なるテスト対象成分(シート2枚で計24つ)が割り当てられている
- シートを剥がしてから2回ほど、シート上の各対象成分エリアに触れた皮膚の反応を見る
シートを張り付ける部位について
基本的には、2枚組のシートを背中に貼付するようです。
しかし私の場合は背中も主な痒みを感じる場所のひとつで傷があったため、両二の腕に一枚ずつ貼り付けることになりました。
テストシートは剥がさないように
パッチテスト用シートを貼付した日から2日後まで、シートを剥がしてはいけません。また、その期間は汗をかく運動は避け、お風呂はOKだがシート部分は濡らしてはいけません。
そのため、患者さんと相談したうえで涼しい季節になってからテストを実施することが多いようです。
この2日間はなかなか辛かったです。私は就寝中に無意識に痒い場所を引っ掻くことがあり、その勢いでシートを剥がしてしまわないか心配だったのです。
そこで、シートを覆うよう100円均一などで販売されているガーゼシートを被せました。なんとか2日間シートが剥がれることなく済んだので、やって良かったです。
入浴はシートを濡らさないように気を付ける程度で、ほとんど問題ありませんでした。
シートを剥がした後はマーカーで囲いをして写真を撮っておく
テストしている部位がはっきりと分かるよう、看護師さんの案内で貼り付けたシートの端をマーカーで囲いました。シートを剥がした後の期間もマーカーが消えるたびにこまめに書き足していました。
私の場合は二の腕だったため自分で書き足すことが出来ましたが、背中の場合は誰かに手伝ってもらう必要がありそうです。
念のため、写真も撮っておくと良いかもしれません。
パッチテストで痒くなる?
テスト用シート貼付期間中、接触している肌はとても痒くなりました。しかしこれはパッチテストに反応しているから痒くなっているのではありません。ばんそうこうと同じ要領で肌に張り付いたシートの端が肌に引っ掛かることによる痒さです。
シートを剥がした後は、アレルギー反応が出ている箇所は痒くなりました。が、そこまで強い痒みではありませんでした。
パッチテストの料金
金額はおよそ5,000円くらいだったような…領収書を確認後、正しい情報を追加します。
パッチテストの結果【閲覧注意】
ゴリゴリのニッケルアレルギーを確認
ニッケルとコバルトで反応が見られた、という結果に。医師や看護師さんは、「かなりはっきり出ている方だと思う。パッチテストをやって良かったはず」と言っていました。
結果として、痒みが収まるまで薬の服用・塗付を続けつつ、特にニッケルを含む食品(チョコレート、大豆、納豆、豆腐など)を無理しない程度に避けてみようという方針となりました。
チョコレートはもともと大好きでしたが、パッチテスト以降食べていません。納豆も食べていません。豆腐とみそ汁は無理しない程度に避けています。
パッチテスト結果画像
以下、少し閲覧注意のパッチテスト時皮膚画像です。画像一枚目の1番(左上)がニッケル、12番(右下)がコバルトです。素人でも真っ赤になっていることが分かりますね。
ところどころ傷になっている部分は、痒みに対する引っ掻きグセで出来たもので、パッチテストによるものではありません。
総括
体験者としては、パッチテストを受けてよかったと思っています。
ベルトバックルでお腹の皮膚が痒くなった経験がありつつも、それで金属アレルギーではというのはあくまで自己判断。パッチテストを行う事で、医師の管理の下はっきりと確認することが出来たからです。
デメリットは費用とシート貼付の2日間に生じる不愉快さくらいでしょうか。